その他
ミナモ型パイプはっけ~ん♪
2015/12/17
こんにちは。
チーム清流ミナモのザッキ―です。
2012年に開催された『全国障害者スポーツ大会(ぎふ清流大会)』で、ミナモが“車いす”に乗って、選手の皆さんを応援していたんだけど、みんな覚えてるかな?
実は、この“車いす”の全国トップシェアを誇るメーカーが、岐阜県にあるんです!
そのメーカーとは、こちら養老町にある㈱松永製作所さんです。
今日は、㈱松永製作所さんにおじゃまして、車いすができあがる工程を見学させていただきました。
まず、最初は「金属加工部門」。さまざまな長さや太さ、材質のパイプが揃っています。これらの金属パイプは、切断機で切り出し、曲げ加工・プレス加工などを施して、車いすの骨格フレーム部分となります。
変わった形のパイプを発見しました。よ~く見ると、断面が「ミナモ型」になっています!従業員の皆さんは、「ミナモパイプ」と呼んでいらっしゃいました。
ミナモ用の車いすはこれで作って欲しいな♪
いろんなパイプ部品をつなぎ合わせるのが「溶接部門」。
光や熱などから目と顔を守るため、必ず、保護マスクを着けて作業を行います。
あっ!?ミナモ!! そんな近くから肉眼で覗いてたら、ダメダメ。。。
さぁ、だんだん骨格部分ができてきました。
次は、こちらの機械を使って表面処理加工を行います。
溶接部分の強度を高め、使用キズを目立たなくするため、とても重要な工程です。
手袋に両手を通して、ガラス窓から中を覗きながらの作業は大変そうですね。
ミナモ、作業の邪魔になるから覗いちゃ~、ダメダメ。。。
表面処理加工が行われたものがこちら。見た目がザラザラしていますが、とても滑らかな手触りです。さて、これで金属部分の作業は概ね完了です。
次は、車いすのシートや背もたれ部分の「縫製」作業。
熟練した職人が、リズミカルにミシンを走らせています♪
利用者が直接、目や体に触れる部分であり、美しさや触り心地に対するニーズに応えるため、多くの生地が準備されています。
ミナモもちょっとお手伝い。ちゃんと真っすぐ切れるかな?
そして、様々なパーツが完成したら、いよいよ「組み立て」工程。
骨格フレームにタイヤ、シート、グリップなどを取り付けます。。
こうして出来上がった車いすは、検査員の厳しいチェックを受け、やっと完成です。こちらが検査をクリアした車いす達♪
その後、段ボールに梱包され、PPバンドでしっかり固定して、出荷の時を迎えます。
1日数百台もの製品が、5~6台の運送トラックに積まれて、全国に向けて出荷されていきます。多くの利用者さんの支えになって来てね。いってらっしゃ~い。
こっそり倉庫の中も見せてもらいました。この広~いスペースに、出荷待ちの製品が整然と積み上げられていて、なかなか壮観です。
年間の出荷台数は、10万台にも及ぶそうです。
その他、工場内には、頭まで支えられる背の高い車いすや、ジョイスティック操作で移動する電動車いすなど、さまざまな車いすがところ狭しと並んでいました。
こちらはタイヤがハの字に広がっているスポーツ用車いすで、リオデジャネイロパラリンピックの日本代表バスケットチームの約半数の選手が愛用しているそうです。
こちらはストレッチャー。
明るい青と黄を組み合わせた特徴的な色彩ですが、他からの視認性を高めることで、災害時等のスピーディな救助活動に貢献しているそうです。
今では、全国の約3割の救急車に、(株)松永製作所製ストレッチャーが積載されているとのことで、松永ブランド表示が輝かしいです☆
ミナモは、傷病者になった気分でストレッチャーに乗せもらいました。しっかり安定していたので、安心して寝ることができました。Zzz
この部屋は、新製品の企画・設計・開発・改良を行う「開発室」。
常にユーザ目線に立って、安全・安心を求めるのはもちろん、より使いやすく、より長時間乗っていても疲れない、また、よりデザインが美しい車いすづくりに取り組んでみえます。
新製品に関する貴重な極秘情報もありますので、関係者以外の入室はお断りです。
こちらは営業部。全国各地の車いす利用者のご意見・ご要望をお聞きするだけでなく、介護施設や病院で観察したり、実際に乗ってみたりして、絶えず利用者ニーズの把握に努めています。皆さん、真剣な表情でお仕事されています。ミナモ、邪魔しちゃ~、ダメダメ。。。
休憩時間に皆さんに集まってもらいました。これからも利用者目線のモノづくりにこだわっていただき、世界一のメーカーを目指してくださいね。
では、記念撮影“ハイ、ミナモ♪”
株式会社松永製作所
〒503-1272 養老郡養老町大場484番地
TEL 0584-35-1180