絶対!読んで欲しい
【ミナモの清流の国ぎふ社会見学】「鈴木工業」さんで加工技術のすごさを体感♪
みんなこんにちは
ミナモだよ
岐阜県のすごい技術や色々なものづくりをしている企業を
ミナモが取材、体験してきたことを紹介する
「ミナモの清流の国ぎふ社会見学」
みんな読んでくれているかな
第3回目は、中津川市にある『鈴木工業』さんに行ってきたよ
「ウォームテックスプーン」という、
アイスクリーム専用のスプーンを作っている会社なんだってー
今回も見学・体験している気分で読んでみてね
それではスタート
今回はかみやんと一緒に行ってきたよ
何が見学できるんだろうー?
楽しみだな
会社の前で可知さんが出迎えてくれたよ
ミナモ、感激
早速、行ってみよう
今回お話を聞いたのは、企画開発室長の多賀さん。
まずは名刺交換をして、ご挨拶♪
「この会社は、1938年に鈴木木工所として創業し、元々は木工の仕事からスタートしたんだ。
それがのちに、家電やオフィス業務に欠かせないOA機器などの部品を製造する、
金属加工業の会社になっていったんだよ。」
「今から10年ほど前にリーマンショックや東日本大震災が起こり、
日本の景気が悪くなってしまったのは知っているかな?
それがきっかけで、“メーカーとして自社だけのオリジナル商品を持ちたい”という
想いが強くなって、企画開発室を立ち上げることになったんだ。
最初はとにかくいろいろな展示会を見に行って、
自分たちの技術で商品化できそうなものがないか模索したんだよ。」
そんな経緯があったんだ
大変だったんだな~
自分たちの想いが、
会社を発展させていったんだね
「最初に作ったのが、スゴ技バインダー!
アクリル板アート作品をはじめ、
オフィスや学校、工場など、
幅広い分野で使えるバインダーなんだ。」
紙を下から奥に差し込むだけで取り付けられるし、
外すときは紙をめくるだけで外すことができるんだって
引っ張っても外れないのに、取り外しが簡単にできるのはすごいね!
「そして、これが我が社の人気商品、ウォームテックスプーンだよ。
手の熱を伝えてアイスを溶かすことで、すくいやすさを実現しているんだ。
私は大のアイスクリーム好きでね、
新幹線の車内で販売されている固いアイスを簡単に食べたくて開発したんだよ。
アメリカ合衆国のボーイング社が開発・製造した旅客機、
ボーイング787型機でも使われている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を
採用しているんだよ。」
スプーンの他に、素材の丈夫さを生かして箸も作っているみたいだよ。
強度を重視した試作品は、テレビ番組でオードリーの春日さんが乗っても
折れなかったくらいとっても丈夫なんだってー!!!
びっくりだね!
ウォームテックスプーンについて、企画開発室の堀尾さんに詳しく教えてもらったよ。
「スプーンの厚さは約2㎜なんです。
薄いプリプレグ(※1)を複数枚重ねることで、
この薄さを作り出しているんですよ」
と、堀尾さん。
※1炭素繊維に前もって樹脂をしみこませたシート状の材料
なるほど
だからこんなにも薄いんだね
「炭素繊維は熱伝導率(※2)が高く、アルミ230、銅400に対して、500もあるんです。
ウォームテックスプーンは、炭素繊維と樹脂で構成しているんですよ。
ちなみに、炭素繊維の密度を上げることで、さらに熱が伝わりやすくなりますよ。」
※2:熱の伝わりやすさ(単位はW/m・k)
熱が伝わらなくなるから、スプーンには色を付けないというこだわりっぷり!
機能性を重視した質の高い商品を作りたいという想いが感じられるなぁ
次はミナモとかみやんがウォームテックスプーンのすごさを体感!
まずはプラスチックスプーンを氷に刺してみる
ん~厳しい
氷が固すぎて全然刺さらないよ~
そこで!
このウォームテックスプーンの出番
おっ…?
おっと…
おー!!!
すごい!ちゃんと刺さってる
「さっ」と差し込めて「すっ」と溶けるから不思議な感じ~
さっきのプラスチックスプーンとは大違い
こんなに薄いのにすごいな
ウォームテックスプーンを使ってオリジナルアイスを試食させてもらったよ。
見て見て
このアイスのすくい具合!
美味しいのはもちろん、とっても食べやすい!
最後に企画開発室メンバーの田中さんに工場を案内してもらったよ!
まさか工場見学もできるなんて…
ワクワクするな
見せてもらったのは、こちらのウォータージェット加工機
すっごく大きい機械だなぁ
こんな風に型があって、
水圧で1つ1つ切断していくんだね
「5軸制御装置(※3)を備えているので、このような高精度加工が実現できるんだ。
噴水圧力がアップしたことで、さらに高速加工もできるようになって、
ウォームテックスプーンの製造に欠かなせいものなんだよ!」
※3:水平に縦や横に回転する軸、垂直に回転する軸に加え斜めに回転する軸が2つあり、
金属加工業が本業だから、
自社の機械を使って加工ができちゃうんだね
技術力の高さも素晴らしいな~
って、
感心してたら
顔に水しぶきが バシャ―(笑)
そうこうしているうちに、スプーンが完成
鈴木工業さんの高い技術力があってこそ生まれたのが、このスプーンなんだね
貴重なものが見られて良かったな~
商品開発には1~2年くらい期間がかかるみたいだけど、
普段の生活やふとした何気ない会話からアイデアが生まれることも多いんだとか
次の製品が楽しみだな
今回迎えてくれた『鈴木工業』の皆さん、貴重な体験をありがとうございました
今回お伺いしたのは…
鈴木工業 株式会社
機械金属製品をはじめ、電化製品やOA機器の部品、住宅用基礎鋼製型枠などを手掛けている。また、企画開発室を立ち上げ、「スゴ技バインダー」や「ウォームテックスプーン」など、オリジナル商品の開発から販売までを行っている。自社の技術を活かした目新しい商品の開発で世間の注目を集めている。
〒508-0011
岐阜県中津川市駒場1153
TEL: 0573-65-4141
公式サイト: http://www.suzuki-kogyo.com/index.html